発進・坂道発進・停止
発進の方法
例えば信号待ち停車後の発進時などにオートマチック車で、ブレーキから足を離した直後にいきなりアクセルを踏み始めるひとがいますが、同乗者からしてみれば一瞬座席に押さえつけられるような感じであまり好ましいものではありません。ブレーキを離したあとはすぐにアクセルを踏まず、クリープ現象によって車体を少し進ませるというワンクッションを入れたのち、アクセルを踏み始めたほうが良いです。
停止の方法
停止時に乗っているひとの頭がカックンと軽く前のめりになるようなブレーキをするひとがいます(このことをノーズダイブといいます)。停止するたびにカックンカックンとお舟をこがされては同乗者はたまりません。このようになる原因は停止する瞬間のブレーキが強すぎることです。停止線の少し前にはすぐに止まれるくらいの非常にゆっくりした速度に落としておきます。そして停止するのですが、ポイントは停止する瞬間にブレーキを一瞬だけほんの軽くゆるめることです。もちろん停止中はしっかりブレーキを踏んでおきましょう。
坂道発進の方法(MT車(マニュアル車))
MT車(マニュアル車)での坂道発進を苦手とするひとはアクセルの踏み込みが足りないか、アクセルはよく踏んでいるがクラッチをつなぐのをためらっているかのどちらかでしょう。上り坂ではエンジンのパワーをより必要とするためアクセルを十分に踏んで回転数を上げましょう(3,000回転くらい)。慣れないひとはエンジン音に驚いてしまいがちですが、はじめのうちは気にすることはありません。慣れてくれば適度な回転数へと合わせられるようになります。続いてクラッチをつないでいきます。エンジンの回転数が上がっていれば、エンストすることはありません。クラッチをつないでいくと自動車が前に進もうとします。しかし、ハンドブレーキがかかっているため、進むことができません。この自動車が前に進もうとするのが分かる感じ、とても大切です。この状態でハンドブレーキを解除していくことで、自動車が前に進もうとするのを抑えていた力を解除していくことで、自動車は坂を上り始めます。
MT車(マニュアル車)の坂道発進のコツはエンジンの回転数を十分に上げてからクラッチをつないでいくことです。
2速発進によるクラッチへの影響(MT車(マニュアル車))
自動車は停止している状態から動き出すまでに大きなエネルギーを必要とします。マニュアル車(MT車)で常に2速発進のひとがいますが、一般的に、これは半クラッチの時間が長くなるため、クラッチを早く痛めてしまいます。トラックや商用車のように荷物を載せて走ることを前提としている自動車はギヤ比の設定が低くなっているため荷物が少ないときは2速発進をするのですが、普通車に乗っている限りは1速で発進します。下り坂での発進では2速発進でもいいでしょう。