燃費がよくなる運転技術

エコドライブとは

エコドライブとはガソリンの消費を抑えることで環境に対する負荷を減らすことです。また、ガソリンの消費を抑えることで経済的な負担を減らすこともできます。

エコドライブの注意点

エコドライブをするうえで気をつけていただきたいことがあります。アクセルの踏みを浅くし、加速を緩やかにすれば当然ガソリンの消費が減るのですが、いつも、あまりだらだらと加速するのは考えものです。交通社会において流れはとても大切なものです。流れの乱れは事故へとつながります。極端に流れを妨げるような走りはするべきではありません。『交通社会の流れ』>『エコドライブ』となります。

もうひとつは安全第一ということです。アクセルを一気に踏みこまないことはエコドライブにおける基本といえますが、かといって右折のときにだらだらと加速していては直進車にとって迷惑なだけでなく事故を誘発する危険な行為にもなりえます。右折のとき、停止あるいは低速状態から速い流れに合流するときなどはアクセルを踏みこむことをためらってはいけません。『安全運転』>『エコドライブ』です。

現実的なエコドライブ

このサイトにおけるエコドライブは一連の運転の中でムダをなくすことで成果をあげることを主眼としています。たしかに、エアコンを利用しなければガソリンの消費を抑えられるのですが、暑いのや寒いのを我慢してまでエコドライブをする気にはなかなかなれない方が多いのではないでしょうか。より現実的で実行力のある提案をしていきます。

エコドライブ 車両整備

タイヤ

タイヤの空気圧が低いと燃費が悪くなります。ガソリンスタンドでの給油のついでに定期的にタイヤの空気圧の確認をしてもらいましょう。これは特に高速道路での高速走行において顕著です。高速道路に乗る前は空気圧を点検しましょう。

エンジンオイル

エンジンオイルの劣化も燃費を悪くする要因です。劣化したエンジンオイルの使用はエンジンの寿命を短くしてしまいます。エンジンオイルは定期的に交換しましょう。

エコドライブ 荷物

荷物はできる限り軽くする

車体が重ければ重くなるほど自動車の燃費は悪くなります。必要なものを積んでおくのであればよいのですが、不要なものは自動車から出してしまいましょう。特に加速時の燃費がよくなります。

エコドライブ 暖機

暖機

ひと昔前まではエンジンをかけた後は動き出す前に10分ほど暖機をするのがよいと言われてきましたが、最近の自動車は30秒ほどで十分です。30秒で十分とはいえ、いきなりアクセルを踏み込んで走ってはいけません。走り出してすぐは特にゆるやかなアクセルワークで走りましょう。

暖機を何分もするとかえって燃費が悪くなってしまいます。

エコドライブ 発進時

発進

停止している車両を動かすとき、大きなエネルギーを必要とします。

オートマチック車ですが、発進のときはブレーキを離した直後にアクセルを踏むのではなく、ブレーキを離し、クリープ現象により車両が少し進んでからアクセルを踏み始めましょう。

エコドライブ 加速

アクセルワーク

アクセルワークは燃費を決める大切な要素といえます。必要なときに必要なだけ踏むという繊細なアクセルワークを心がけましょう。

基本的に加速するときはアクセルを緩やかに踏みましょう。

追い越し

追い越しは追い越す自動車との速度差を必要とするため、かなりの加速を強います。追い越しはよほどの必要を感じない限りできるだけ控えましょう。

車線変更

車線変更の繰り返しは他車との干渉を生みます。干渉は渋滞を助長します。渋滞はその道路を走るすべての走行車の燃費を悪くします。やはり車線変更も必要なとき必要なだけにしましょう。

エコドライブ 車間距離

先の状況を知る

やはりエコドライブにおいても車間距離をあけて走ることは有効です。先の状況を知ることでムダな加速をせずにすみます。また、車間距離を保って走ることで一定速度で走ることができます。このことによりアクセルワークのムラをなくすことができます。

エコドライブ エンジンブレーキ

エンジンブレーキ時の燃費

エンジンブレーキをかけるとエンジンの回転数が上がるので燃費が悪くなると思っていませんか?

実はエンジンブレーキはとても燃費がいいんです。特に最近の自動車ではエンジンブレーキをかけると燃料の供給がカットされるものがあり、停止してアイドリングしているときよりもずっと燃費がいいんです。

下り坂や減速をさせるときなどエンジンブレーキを使うようにしましょう。

エコドライブ 上り坂

上り坂

上り坂を上っているときに失速してから加速すると非常に燃費が悪いです。上り坂での加速を少なくするため、上り坂の手前の平坦な道で少し加速してから坂を上りましょう。

また、上り坂ではギアをひとつ落とすといった適切なギアを選択することでパワー不足によるガソリン消費を抑えることができます。

エコドライブ 高速道路

経済速度

高速道路での経済速度は時速80キロといわれています。もちろん車種や荷物の積載量によって変わるものですが、時速80~90キロがもっとも燃費がいいです。

排気量が大きくない普通の自動車では時速90キロ走行時に比べ、時速100キロ走行時ではエンジンの回転数が上昇し、燃費が大きく異なります。時速90キロに比べ速度差が大きくなればなるほど燃費は目に見えて悪くなっていきます。 150キロ離れた目的地に時速90キロと時速100キロの定速走行で向かうとします。
時速90キロでは、150キロ離れた目的地に1時間40分で到着します。
時速100キロでは、150キロ離れた目的地に1時間30分で到着します。
150キロ走って10分の違いのためにガソリンを多く消費するのはもったいないです。

時速90キロと時速100キロの違いでも、ガソリン満タンから空になるまでで、数十キロから100キロほど走行できるくらいの違いが生まれます。

また、追い越しのときの加速もエンジンの回転数が急上昇し、かなりの燃費の悪化となります。

高速道路では、追い越しをひかえ、車間距離をとって時速80~90キロで走行すれば燃費のいい走りとなります。