安全運転技術向上応用編

ハインリッヒの法則と防衛運転

重大な交通事故は、たまたま運がなかったために引き起こされるのでしょうか。ハインリッヒの法則は、重大事故を未然に防ぐためには、十分な確認など日常の行動に注意を払うことの重要性を教えてくれます。

発進や停止は車を運転すれば繰り返される動作です。ただの発進、停止と思われるかもしれませんが、実は運転のうまい、へたが顕著に現れる場面です。急な加速とノーズダイブが起きるほどのブレーキを繰り返せば、ハンドルを握っている人はよくとも、同乗者は安心して乗ることができなくなってしまいます。

カーブを直進で走行しているときの速度とかわらない速さで進入し、ハンドル操作のみで曲がっていませんか。このような走行では車体や同乗者に強い遠心力をかけながらの走行となり、安全めんから見ても危険な走行方法となります。

カーブはスローインファストアウトによって走行します。

車線変更は事故を起こしやすい場面といえるでしょう。周囲のドライバーと協調しながら走行することが大切です。

下り坂ではスピードが出やすく、急ブレーキのとき、空走距離や制動距離が伸びます。下り坂はエンジンブレーキを使って走行します。

高速道路での走行はなれない人にとっては緊張する場面かもしれません。車が高速で走行する高速道路では、一般道と違った注意や運転技術が必要になります。

交通事故を未然に防ぐような運転技術をdefensive driving、防衛運転といいます。これは危険予知を行いながら運転することであり、安全運転技術そのものといえるかもしれません。

前を走る車と十分な車間距離をあけて走行しているでしょうか。レンタカーを借りるとよく車内に車間距離をあけて走行するよう注意をうながすステッカーが貼ってあります。レンタカーを借りるお客さんが車間距離を開けていれば未然に防ぐことができた交通事故が少なからず起こしていることが想像できます。

全国で年間、数十万件の交通事故が起きていることを考えると、危険に気づきながら交通事故を回避することの難しさを推し量ることができます。ここでは、急ブレーキを踏むということが走行する車や運転する私たちドライバーにとってどのような現象なのか見ていきます。

一時停止をきちんと守るドライバーは男性で2%、女性で1%といわれています。信号機のない交差点は交通事故が多発する場所になりやすくなります。

車の燃費をよくする運転は、安全な運転にもなりえます。さらにドライバーにとって疲れにくい運転ともいえるかもしれません。