歩行者を大切に

歩行者から見れば走る車は凶器でしかありません。歩行者に接近することがある場合、とにかく徐行や停止をためらってはいけません。狭い道で歩行者のすぐ横をスピードを落とさず走り去る車がいますが、このようなドライバーは論外です。狭い道で歩行者の横を通るときは十分に減速して通りましょう。

横断歩道を渡ろうとしている歩行者を確認したら停止して歩行者を渡らせましょう。早めに減速し、対向車にも歩行者を渡らせることがわかるようにします。また、早めに減速することで歩行者に左右の安全をちゃんと確認させることができます。横断歩道の手前の地面に◇マークが2個続けてある場合があります。これは見通しが悪いところに横断歩道が設置されているときにあることが多く、ドライバーに先の横断歩道の存在を知らせます。走行中、この◇形が目に入ったら減速するなどしてこの先の歩行者の存在にそなえましょう。

高齢者

高齢者は耳が聞こえにくいために、近づいてくる自動車の存在に気づかないことがあります。また、自動車が止まるだろうと考え、横断歩道がないところでも無理に渡ろうとすることもあります。高齢者を見かけたら、動きをよく注意して、必要に応じて、減速、徐行、停止しましょう。

歩行者とは違いますが、自転車に乗る高齢者はふらつきながら走ることがあります。転倒などに注意して間隔をあけて走りましょう。

道路交通法第十四条五項に『高齢の歩行者、身体に障害のある歩行者その他の歩行者でその通行に支障のあるものが道路を横断し、又は横断しようとしている場合において、当該歩行者から申出があったときその他必要があると認められるときは、警察官等その他その場所に居合わせた者は、誘導、合図その他適当な措置をとることにより、当該歩行者が安全に道路を横断することができるように努めなければならない。』とあります。路上を歩いているとき、高齢者や障害者が道路を渡りたがっているのを見かけたら、手伝ってあげてください。