渋滞
渋滞のメカニズムとしては、一般道において、交通事故、工事、信号機の存在、右折車待ちによるもの、路上駐車によるもの、道路の処理能力以上の車の台数が走っている場合などさまざまですが、ここでは自らが渋滞の原因とならないような運転を目指しましょう。
渋滞を助長する行為
渋滞を助長する行為として、車同士の『干渉』があります。
ドライバーの中には速く走りたい一心で車間距離をつめ、車線変更を繰り返すドライバーがいます。実はこの行為、渋滞を作りながら走っています。
渋滞が起こりにくい理想の流れというのは、すべての自動車が車間距離を保ち、同じ速度で整然と走っている状態です。
車間距離を保つのは一定速度で走るためであり、車間距離を取らないドライバーは一定の速度で走ることができません。その証拠に彼らはブレーキランプをピカピカと光らせながら走っています。後続車は前の車のブレーキランプが光ると減速しようとします。不要な減速の連鎖が道路の流れを悪くするのです。このようなドライバーに限って前を走る車が遅いと不平を言っているのには困ったものです。
また、頻繁な車線変更も渋滞を助長する原因となっています。このようなドライバーは後続車にブレーキを踏ませることを強いてでも車線変更します。この行為を繰り返し、何台もの車との『干渉』を繰り返しながら走っていきます。
10分でも5分でも速く目的地に着きたいドライバーのために、他の多くのドライバーの流れを阻害されているのです。みなができるだけ整然と走るように努めればよい流れが維持でき、結果的にすべてのドライバーが5分、10分と速く目的地に着くことが可能となります。さらに、これにより不確定要素も減り、疲労の軽減、事故発生の抑止にもなります。全体の利益は個人の利益にもなりえるのです。
流れに対して遅く走っている車も渋滞助長の原因となります。車間距離の維持はとても大切ですが、周囲の流れに乗れないのは困ったものです。
右折待ちの自動車
片側一車線での右折車待ちの自動車も渋滞助長の原因となっています。右折車が待っている間は、その自動車に続く後続車は停止していなければなりません。片側一車線の道で右折待ちをしている車の後に後続車が続いているのが見えたら減速して先に右折させましょう。我先にという態度は反対車線の渋滞を助長します。反対車線に我先にというドライバーがいればいるほど、自分が走行する車線の流れは悪くなっていきます。繰り返しになりますが、全体の利益は個人の利益です。